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2025.08.24

  • 技術

問いの粒度が思考の深度を決める — 自分と向き合う最近の話

問いの粒度が思考の深度を決める — 自分と向き合う最近の話

問いの粒度が思考の深度を決める — 自分と向き合う最近の話

最近、「自分はちゃんと考えられているのか?」と感じる場面が増えてきました。

仕事の会議中、日々の対話、そして何よりも一人でふと立ち止まった時。そんなとき、頭の中に浮かぶ問いが、思考の深度を大きく左右していると実感しています。

思考を止める最大の敵:粗い問い

「なんでうまくいかないんだろう?」
「これは本当に意味あるのかな?」

こういった問いは一見、自分と向き合っているようで、実はとても“粗い”ものだったりします。粒度が荒い問いは、答えがふわっとしたまま終わってしまい、深い思考にはつながりません。

逆に、問いの粒度が細かくなると、思考はどんどん深まっていきます。
「このプロジェクトが詰まってるのは、どの工程?誰とのやりとり?何が“わかってない”のか?」
こんなふうに問いを分解することで、思考が構造を持ちはじめます。

問いの粒度を細かくする習慣

「思考の深さ」とは、「問いの細かさ」である。
これは、最近の自分の仮説です。

粒度の細かい問いを立てるには、以下のような姿勢が必要だと感じています。

  • 答えを出すことを急がない
  • 一つの問いを、いくつかの問いに分けてみる
  • 問いを“構造的に眺める”視点を持つ

たとえば「なぜ自分はこの人と合わないのか?」という問いも、

  • 相手のどんな言動に引っかかっている?
  • 自分のどんな価値観と衝突している?
  • それはこれまでの経験とどうつながっている?

と分解すれば、自分の感情の構造や価値観のレイヤーが見えてきます。

自分との対話を促す問いの技法

自分との思考の対話において、「問いの粒度を下げる」ことはとても有効です。

最近実践しているのは、

  • 朝の散歩中に「なんで自分はこの景色をいいと思うんだろう?」と問いを立てる
  • 夜、寝る前に「今日一番引っかかった一言は?それはなぜ?」とメモする

こういう日常の小さな“問い起点”が、思考の感度を保ってくれると感じています。

問いを磨くことは、自分を磨くこと

問いの精度を上げるというのは、言い換えると「自分との向き合い方を深める」こと。

粗い問いは、思考を止める。
細かい問いは、思考を動かす。

だからこそ、「いい問い」を持つことが、そのまま「いい思考習慣」につながっていきます。

まとめ

私たちの思考の深さは、「問いの粒度」で決まる——

最近の実感として、それがとても大きい気がしています。

忙しさに流される日常の中でも、ふと立ち止まり、問いを“細かく”立ててみる。
その小さな癖が、自分の中のOSを少しずつバージョンアップさせてくれる気がしています。